WE ARE SCIENTISTS [US]
1日目・洋楽アクトのトップバッターは、カリフォルニア発・NY経由3ピースの精鋭=WE ARE SCIENTISTS! あっけらかんとクールなメロディ・センスは2005年のデビュー当時からそのままに、元レーザーライトのアンディを加えた現在の編成は、当初のぶっ壊れポスト・パンク的などしゃめしゃ感は微塵もなく、ひたすらソリッドかつダイナミックにビートと疾走感の「その先」へと疾駆していくような力強さと安定感に満ちている。“Nice Guys”“I Don't Bite”といった最新作『Barbara』の曲のみならず、デビュー・アルバムの必殺シングル曲“Nobody Move, Nobody Get Hurt”も披露。「ASIAN KUNG-FU GENERATIONありがとう。次の歌は彼らに!」と響かせた“The Great Escape”も最高! 終始朗らかでウィットにあふれていて、それでいて実にエキサイティングなステージを展開。「2006年の来日からずいぶん長いことご無沙汰しちゃったね! またすぐに来るよ……明日!(笑)」と悪戯っぽく話すベース=クリスに、会場からも笑いがこぼれる。最後はなんとTHE RENTALSのマット・シャープが登場、ハンドマイクのマットとともに“After Hours”をハモりまくる!
2日目はセットリストを一新しながら、キース&クリスのツイン・ヴォーカル、ソリッドな3ピースのサウンドと絡み合いながら、クール&ダイナミックな高揚感の風景を描き出していくWE ARE SCIENTISTS。キースの鋭利なカッティングから“Nobody Move, Nobody Get Hurt”を披露したかと思うと、そこからもう1曲1stの曲=“Can't Lose”へ。ダルなビートを引きずりながら、そこからストロークスのような鋭角のロックンロールへと駆け上がっていくのはさすが。最新作『Barbara』の曲“Pittsburgh”で雄大なロックの世界を描いた後、急転直下“Dinosaurs”の快速2ビートへ雪崩れ込む! 「ドーモアリガトーゴザイマス!」というクリスの挨拶も、すっかりこの場をホームグラウンドとして掌握したリラックス感に満ちている。“Jack And Ginger”の切れ味鋭いビートとギター・ロック・アンサンブル! そしてキースの「グレート・フレンド、マット・シャープ!」という言葉とともに、またもポロシャツ姿でマットが駆け出してくる。“After Hours”の途中、マットがポロを脱ぎ捨てると、そこには3人とお揃いの赤いTシャツ! 曲のエンディングギターを下ろしかけるキースをマットが抱えてぶん回す!……など、お互いのリスペクトとエンターテイナー精神が横浜アリーナ狭しと咲き乱れた、珠玉のステージだった。
■7月16日
- 01. NICE GUYS
- 02. I DON'T BITE
- 03. Nobody Move, Nobody Get Hurt
- 04. RULES DON'T STOP
- 05. PITTSBURGH
- 06. Central AC
- 07. THE GREAT ESCAPE
- 08. AFTER HOURS
■7月17日
- 01. I DON'T BITE
- 02. LET'S SEE IT
- 03. Nobody Move, Nobody Get Hurt
- 04. CAN'T LOSE
- 05. PITTSBURGH
- 06. DINOSAURS
- 07. JACK AND GINGER
- 08. AFTER HOURS
- ASIAN KUNG-FU GENERATION [JP]
- ASH with Kensuke Kita[UK]
- BOOM BOOM SATELLITES [JP]
- MANIC STREET PREACHERS [UK]
- THE YOUNG PUNX!&PHONAT [UK]
- THE RENTALS with ASH/GOTCH [US]
- the HIATUS [JP]
- WE ARE SCIENTISTS [US]
- WEEZER [US]
- 磯部正文BAND [JP]
- オオルタイチ [JP]
- 佐野元春 and The Hobo King Band [JP]
- ストレイテナー [JP]
- ねごと [JP]
- 星野 源 [JP]
- モーモールルギャバン [JP]