BOOM BOOM SATELLITES [JP]
前説でキヨシも「まさか朝イチとは誰も思わなかったでしょうけど(笑)」と言っていた通り、会場の大きな驚きを呼んだ「2日目トップバッター=BOOM BOOM SATELLITES」。開幕したばかりの横浜アリーナに響き渡る、川島のマシン・ヴォイス、そして大地を揺るがす“DIG THE NEW BREED”の超硬質の重低音ビート! 川島&中野の2本のフライングVが噴き上げる轟音が巨大なステージをばりばりと震わせ、『NANO-MUGEN』はあっという間にハイパー&ハイブリッドなロック異次元に! さらに“BACK ON MY FEET”の激速ビートで会場丸ごとロックンロール・ユニバースの彼方へとかっ飛ばしてみせる。極限まで鍛え上がった、ソリッドでダイナミックでタフなバンド・サウンドが、洋楽と邦楽/デジタルとアナログの境界線をなぎ倒しながら、今この瞬間のスリルとリアルをアリーナの隅々にまで放射していく図は圧巻そのもの。ある意味「洋楽/邦楽の境界線なしに音楽を楽しむ」という『NANO-MUGEN』のコンセプトを、日本のシーンで最もダイレクトに体現しているBOOM BOOM SATELLITES。彼らの出演は、「WEEZER/マニックス揃い踏み」という洋楽サイドのトピックと並び、『NANO-MUGEN』史に確実に新たな1ページを刻んだと言えるだろう。MCもなしでさらに“MOMENT I COUNT”、そして“KICK IT OUT”! 世界のありとあらゆる衝撃音と破壊音を拾い集めてネガポジ反転してロックのエネルギーに変えてしまったような彼らの音が、最高の祝祭の爆音ファンファーレとしてアリーナに満ちていく。「はじめましてBOOM BOOM SATELLITESです! あと1曲だけ聴いてください!」という川島の挨拶とともに鳴らされた最後のナンバーは“STAY”。雄大なスケール感を描き出すサウンドスケープの中、メランコリック&ロマンチックなメロディを絶唱する川島の声が、全身がしびれるほどの轟音が、まばゆいくらいに広がる壮大な音の風景を描き出して……終了。あまりに荘厳で美しすぎる、2日目の幕開けだった。
■7月17日
- 01.DIG THE NEW BREED
- 02.BACK ON MY FEET
- 03.MOMENT I COUNT
- 04.KICK IT OUT
- 05.STAY
- ASIAN KUNG-FU GENERATION [JP]
- ASH with Kensuke Kita[UK]
- BOOM BOOM SATELLITES [JP]
- MANIC STREET PREACHERS [UK]
- THE YOUNG PUNX!&PHONAT [UK]
- THE RENTALS with ASH/GOTCH [US]
- the HIATUS [JP]
- WE ARE SCIENTISTS [US]
- WEEZER [US]
- 磯部正文BAND [JP]
- オオルタイチ [JP]
- 佐野元春 and The Hobo King Band [JP]
- ストレイテナー [JP]
- ねごと [JP]
- 星野 源 [JP]
- モーモールルギャバン [JP]