MANIC STREET PREACHERS [UK]
「前回は空港まで来てたんですけど、体調不良で出演がキャンセルになってしまって……でも今回は大丈夫です! さっき見かけました!」と前説で語る建ちゃんも、思わず目が潤んでいる。そう、ついにあのMANIC STREET PREACHERSが『NANO-MUGEN』にやってきた! サポートのギター&キーボードを伴った5人編成でステージに現れたマニックスに、感極まったような歓声が! 「ハロー、ハロー! ゲンキデスカ!」というジェームスの声。マニックスがついにこのステージに!……という感慨を抱く間もなく、いきなり“You Love Us”の爆音で「ユー・ラブ・アス!」の大合唱を巻き起こす! 「『NANO-MUGEN』、ヨコハマ! ハワユー!」と、UKロックの美とスケールを100%体現するような“Your Love Alone Is Not Enough”のサウンドの透明感で巨大な空間を満たし、“(It's Not War)Just The End Of Love”で強烈なクラップの嵐を巻き起こしていく、ダイナミックなサウンドとメロディのパワー! 立て続けに“Everything Must Go”! さらに「リッチーに捧げるよ」というニッキーの言葉から雪崩れ込んだのは、名曲“Motorcycle Emptiness”!……UKロックの歴史を作ってきたメロディの1つ1つが、『NANO-MUGEN』の場で解き放たれていく。すべての曲が堂々とした風格にあふれていて、美しい。“You Stole The Sun From My Heart”、“Life Becoming A Landslide”と抑えめな楽曲でじっくり聴かせた後、再びエンジン全開で“Faster”! サポート・ギタリストのアコギをバックに歌い上げる“If You Tolerate This Your Children Will Be Next”の辛辣なメッセージは今この日本の現状への警鐘としても胸に深く響くし、立て続けに披露した“Slash 'N' Burn”のロックンロールの爆発力は「今、ここ」を突破するための強烈なヴァイブを与えてくれるものだった。最新アルバムからの曲“Postcards From A Young Man”でゆったりでっかいロックンロールを鳴らしては、“Motown Junk”でメンバーみんなでジャンプしながら横浜アリーナをさらなる熱狂へと導いていく。「ウィ・ラブ・ユー、ヨコハマ! ファッキン・ワンダフル! サンキュー・ベリーマッチ!」というジェームスの感謝の言葉も、2年越しのリベンジ参加云々はもはや超えたところでの満足感と高揚感に満ちていて、それがまた僕らを奮い立たせ……と、無限のロック拡大再生産的スパイラルが生まれていた。その中心にあったのは紛れもなく、マニックスという最高のバンドのロック・ミュージックそのものだ。最後は“A Design For Life”のひときわ眩しいヴォーカリゼーションがアリーナを包み込んで、終了!
■7月17日
- 01.YOU LOVE US
- 02.Your Love Alone Is Not Enough
- 03.(ITS NOT WAR) JUST THE END OF LOVE
- 04.EVERYTHING MUST GO
- 05.MOTORCYCLE EMPTINESS
- 06.YOU STOLE THE SUN FROM MY HEART
- 07.Life Becoming A Landslide
- 08.FASTER
- 09.If You Tolerate This Your Children Will Be Next
- 10.SLASH N'BURN
- 11.Postcards From A Young Man
- 12.MOTOWN JUNK
- 13.A DESIGN FOR LIFE
- ASIAN KUNG-FU GENERATION [JP]
- ASH with Kensuke Kita[UK]
- BOOM BOOM SATELLITES [JP]
- MANIC STREET PREACHERS [UK]
- THE YOUNG PUNX!&PHONAT [UK]
- THE RENTALS with ASH/GOTCH [US]
- the HIATUS [JP]
- WE ARE SCIENTISTS [US]
- WEEZER [US]
- 磯部正文BAND [JP]
- オオルタイチ [JP]
- 佐野元春 and The Hobo King Band [JP]
- ストレイテナー [JP]
- ねごと [JP]
- 星野 源 [JP]
- モーモールルギャバン [JP]