「毎度お馴染みストレイテナーです。今年はアコースティックでやります」というホリエアツシの言葉通り、ホリエとOJこと大山純が構えているのはアコースティック・ギター。それこそ『NANO-MUGEN』をともに作ってきたとも言える盟友:ストレイテナー、今年は名盤アコースティック・アルバム『SOFT』を引っ提げ、満を持してアコースティック編成での初『NANO-MUGEN』出演! 滋味あふれるバラード・ナンバーに生まれ変わった“ネクサス”。やわらかな質感のアコギ2本のアンサンブルと響き合いながら、ホリエの歌うメロディが目映く横浜アリーナを照射した“YOU and I”。ひなっちこと日向秀和のアコースティック・ベースとホリエのピアノ・サウンドが凛とした音空間を構築する“SIX DAY WONDER”。ナカヤマシンペイのビートが文字通り無上の優しさをもって響く“TENDER”……ソリッド&ダイナミックなエレクトリック・フォーマットのライブとはひと味もふた味も異なる多幸感に満ちた名演だ。「アジカンからのリクエストがあったのでやりました。“TENDER”でした」のホリエのMCに、会場から熱い拍手が広がる。
シャッフル・ビートの軽快なアレンジの“MAGIC WORDS”で高らかなクラップを巻き起こした後、「たぶんここにいる1万人の半分以上の人が『あれ? ストレイテナー、思ってるのと違う!』って思ってると思う。音圧とか」とナカヤマ。「アコースティック・アルバムを出して、昨日までツアーをやっていて。もったいないから、そのまま出ちゃえと。『NANO-MUGEN』はホームみたいなものなんで」とホリエ。「じゃあ、昨日やってない曲を」と披露したのは“イノセント”。もともとホリエのピアノを軸とした静謐な音世界を持っていたこの曲が、今日のアコースティック・ステージのセットリストの中ではこれまでと違った色合いと意味合いを帯びて響いていた。“シンクロ”でホリエが奏でるピアノとシンセ・ストリングスの音が、波間できらめく陽光のように聴く者の心を静かに、あたたかく照らし出しーー「最後、ロックして終わります!」というホリエの言葉とともに鳴り響いたイントロは、“ROCKSTEADY”! ストレート&パワフルなアンサンブルが、この日は聴く者すべてに寄り添うような包容力をもって巨大な空間に広がっていったのが印象的だった。4人で肩を組んで一礼する姿に、彼らが「ホーム」と呼んだ『NANO-MUGEN』の会場中から惜しみない拍手が送られた。
■7月15日
- 01.ネクサス
- 02.YOU and I
- 03.SIX DAY WONDER
- 04.TENDER
- 05.MAGIC WORDS
- 06.イノセント
- 07.シンクロ
- 08.ROCKSTEADY
- ASIAN KUNG-FU
GENERATION [JP] - Chara [JP]
- Dr.DOWNER [JP]
- FEEDER [UK]
- FOUNTAINS OF WAYNE [US]
- KREVA [JP]
- MATES OF STATE [US]
- MOTION CITY
SOUNDTRACK [US] - SUEDE [UK]
- SPACE COWBOY [UK]
- the HIATUS [JP]
- 片平 里菜 [JP]
- ストレイテナー [JP]
- チャットモンチー [JP]
- 秦 基博 [JP]
- 10-FEET [JP]
- 80KIDZ (LIVE SET) [JP]
- GUESTReALM 7/15
- GUESTReALM 7/16