REPORT
ヴィジョンに浮かぶ「ユニコーン」の文字に、割れんばかりの大歓声!
いきなりセミの音が鳴り響くステージ。そこに現れたのは、胸に蚊取り線香がプリントされたツナギ姿の5人! 1曲目は“○まわり”。今年1月の突然の始動からシングル&アルバム、そして怒濤の全国ツアー!という展開の中で異常なほどに鍛え上がった40代バンドの、タフでタイトでダイナミックで、それでいて懐深く滋味あふれまくりの威力! 民生の「うぉー!」の絶叫に、感極まったオーディエンスの声、声、声! そして響き渡るテッシーのハード・ロックなギターとスクエアなリズム……なんと、全国ツアーでもやらなかった“服?”! ハンド・マイクでがんがん歌い上げる民生に、フロアも「楽勝! 楽勝!」と合唱の嵐!
「ユニコーンでーす! 呼んでいただいてありがとうございます! こんな大きなところ、初めてなんで(笑)。慣れてないもんで、申し訳ないと思っています。自らの使命を全うし、去りたいと思います(笑)」と含み笑いで言いつつ、12弦ギターをチューニングする民生。ということは……続くナンバーは“×××××日々”! アリーナ中がこのメロディを歌っている。そして、フロア・タムのビートの中、阿部BがフライングVを構え、前列4人が吉本新喜劇のようなコミカルな動きをし始める。そこにカウベルの音が重なり……2009年ユニコーンの記念すべき1発目シングル“WA○!”! サビのスケールでかいメロディも、テッシーの必殺ライトハンド奏法も、すべてがこの巨大な空間と共鳴しまくっている。サビで左右に腕を振りながら歌いまくるオーディエンスの姿には、思わず胸が熱くなってしまった。民生の「阿部義晴ーっ!」の絶叫とともに高らかに鳴るシンセ・サウンドは“ヒゲ×ボイン”!
最後は、阿部Bのエレピから“HELL○”炸裂! あまりにも鮮やかにロックとポップのど真ん中を撃ち抜いてみせた5人なのであった。
■7月20日 01.○まわり 02.服? 03.△◆LACK∞IGER 04.自△車泥棒 05.×××××日々 06.WA○! 07.ヒゲ×ボイン 08.HELL○ |