マシュー・カーズ(G/Vo)、ダニエル・ロルカ(B/Vo)
アイラ・エリオット(Dr)
NYの高校の同級生だったマシュー・カーズ(Vo.& G.)とダニエル・ロルカ(B/Vo)はいくつかのバンドを経て1993年Nada Surfを結成。その後、アイラ・エリオット(Dr)が加入して1996年、Weezerなどのプロデューサーとして有名なリック・オケイセックを迎えてデビュー・アルバム『High/Low』リリース。"ポストWeezer"と賞されメディアの注目を一身に浴びた彼らであったが、その後現在に至るまでの道のりは決して平坦ではなかった。
2ndアルバム以降、紆余曲折ありつつも2002年発表の3rd『Let Go』や、4th『The Weight Is A Gift』などで、彼らの質の高い音楽性と精力的かつ誠実な活動展開に本国アメリカにおいて再び評価の気運が高まる。
そしていよいよ待望の5作目となる最新作「lucky」をリリース。
人生の光と影を同時に知り、辛酸を味わった者だからこそ体現しうる音楽。
少々のアイロニーとペシミスチックな視線で、けれどまっすぐ世界のリアルと対峙し、心揺さぶる美しいメロディ、サウンドワーク、マシューの憂いと慈愛をたたえた歌に圧倒的な希望が宿る素晴らしいアルバムが完成。今作にはDeath Cab For Cutieのベン・ギバートも参加、プロデューサーには同じくDeath Cab For Cutieなどのエンジニアとしても著名なジョン・グッドマンソンやマスタリングエンジニアにColdplay、Kasabian、Arctic Monkeysらを手がけたジョージ・マリノを迎えて制作。
日本盤にはMySpace LiveからAlways Loveのアコースティックライブや現在入手困難な「lucky」US盤限定ボーナス・ディスクよりアコースティックバージョンに新アレンジされたWhose Authority、I Like What You Say 。そして映画リアリティーバイツのサントラや元The Lemonheadsのメンバーでも有名なジュリアナ・ハットフィールドが参加したI Wanna Take You Homeなど、貴重な音源4曲を収録。本編にも負けず素晴らしい作品に仕上がっている。
確かなキャリアと今なお瑞々しい感性に裏打ちされた至高のUSロック・バンドが、今回"NANO-MUGEN FES.2009"で待望の初来日。今もっとも聴かれるべき音楽、体感されるべきバンドのひとつである。
lucky
KSCP-933/アルバム2009.07.01/¥2,520(税込) |